こんにちは!星宮りょうです。
いつもコラムを開いてくださり、本当にありがとうございます。

今回から、皆さんと一緒にタロットの新しい楽しみ方を発掘していく新コーナー、「有名人を占ってみた!」をスタートしたいと思います。
記念すべき第1回のテーマは、もはや日本のみならず、世界中の熱狂を集め続けているスーパースター、大谷翔平選手です。

前人未到の記録を次々と打ち立て、世界中の野球ファンに夢を与え続ける彼ですが、その圧倒的な活躍の裏にはどのようなエネルギーが働き、そしてこれからの未来にはどんな景色が広がっているのでしょうか。
今回は、過去・現在・未来の流れをシンプルかつ鮮明に映し出す「スリーカード(3枚引き)」のスプレッドを用いて、大谷選手の運命の軌跡を、完全なランダム引きでリーディングしてみたいと思います。

精神を深く集中させてカードをシャッフルし、スパッと3枚を展開しました。
出たカードはこちらです!

・過去:『ペンタクルのナイト(KNIGHT of PENTACLES)』正位置
・現在:『ソードの2(2 of SWORDS)』逆位置
・未来:『愚者(THE FOOL)』正位置

ペンタクルのナイト 正位置
過去
ペンタクルのナイト正位置
ソードの2 逆位置
現在
ソードの2逆位置
愚者 正位置
未来
愚者正位置

……おおっ! なるほど。
いかにも派手な大アルカナが並ぶのかと思いきや、非常に生々しく、そして大谷選手という人間の「本質」をものすごく正確に突いてきている、とても奥深くドラマチックなスプレッドになりました。
さっそく、一枚ずつたっぷりとリーディングしていきましょう。

【過去】ペンタクルのナイト(正位置) ── 魔法使いではなく、最も泥臭い「肉体と継続の職人」 まず、「過去」の位置に出たのは小アルカナの『ペンタクルのナイト(金貨の騎士)』です。

タロットにおける4人の騎士(ナイト)の中で、ワンド(火)やソード(風)の騎士が猛スピードで馬を駆って戦場へ向かうのに対し、このペンタクルのナイトだけは唯一、馬の足がピタリと止まっています。彼が乗っているのは、早く走るためのサラブレッドではなく、重い荷物を運ぶためのどっしりとした黒い農耕馬です。彼自身も、遠くの華やかな景色ではなく、自分の手元にある一枚の金貨(目標)だけをじっと見つめています。

ペンタクルは「地」のエレメントであり、物質、現実、そして何より「肉体そのもの」を象徴します。
このカードが示す大谷選手の過去は、「最初から何でもできる魔法使い」や「天才」という世間のイメージとは真逆です。
高校時代から曼荼羅(マンダラ)チャートと呼ばれる緻密な目標達成シートを書き込み、来る日も来る日も素振りを繰り返し、食事の栄養素を計算し、睡眠時間という「フィジカルの管理」を何よりも最優先にしてきた。その「途方もない反復練習」と「地道な自己管理」の積み重ねこそが、彼をここまで押し上げた最大の要因であることを、タロットは静かに、しかし力強く告げています。

彼は、ひらめきや直感だけでプレーする天才ではなく、自らの肉体という最大の資本を、時間をかけて少しずつ鍛え上げてきた泥臭い「職人」です。雨の日も風の日も畑を耕し続ける農耕馬のように、決して歩みを止めない圧倒的な「継続力」。それこそが、彼が世界を制した最大の武器だったのです。

【現在】ソードの2(逆位置) ── 目隠しを外し、予定調和を壊して「未知の深淵」へ飛び込む 続いて、「現在」の位置に出たのは『ソードの2(剣の2)』の逆位置です。

正位置の「ソードの2」は、目隠しをした人物が二本の重い剣を胸の前で交差させ、「外部からの情報を遮断して、自分の中の均衡(バランス)をギリギリで保っている状態」を表します。それが逆位置で出たということは、その「目隠しが外れ、守っていた均衡が崩れた状態」を意味します。

一見すると不安定な警告のように聞こえるかもしれませんが、現在の大谷選手の状況に当てはめると、非常にポジティブで劇的な「覚醒」として読み解くことができます。
ソード(剣)は「知性」や「情報」「プレッシャー」を表すスートです。彼は今、長年慣れ親しんで自分を守ってくれていた環境(均衡の取れた安全地帯)からあえて抜け出し、目隠しを外して、世界中からの凄まじい情報やプレッシャーが押し寄せる「未知の環境」のど真ん中に飛び込んでいます。

移籍による環境の激変、それに伴うさまざまな外的要因のノイズ、あるいは結婚といったプライベートの大きな変化。そうした波の中で、彼は耳を塞いで内に閉じこもるのではなく、自ら目隠しを外して「現実を直視し、新しい選択をしていく」という極めてアクティブな状態にあります。
過去のやり方(均衡)に固執することなく、最新のデータや新しい環境をスッと受け入れ、自らをアップデートし続けている。予定調和を自ら壊してでも、野球というスポーツのさらなる深淵に向き合っている、非常にヒリヒリとした、しかし最高に研ぎ澄まされた「現在」がここに表れています。

【未来】愚者(正位置) ── すべての重圧を手放した、永遠の「野球少年」 そして、最も気になる「未来」に出たのは、大アルカナの0番『愚者(THE FOOL)』の正位置でした。

これは、鳥肌が立つほど素晴らしい結末です!
愚者は、すべてのしがらみ、常識、ルール、そして「過去の栄光」すらも持たず、小さな荷物だけを棒にぶら下げ、純粋な好奇心だけで身軽に旅に出る若者を描いたカードです。足元は崖っぷちですが、彼の視線は恐れを知らず、高く澄み切った空を見上げています。

未来の大谷選手は、あれほどの歴史的な記録を打ち立て、途方もない富も名声も手に入れたにも関わらず、重たい王冠を被って玉座にふんぞり返る道(皇帝)や、人々に教えを説く道(法王)を選びません。
「周囲の期待に応えなければならない」「歴史に名を刻まなければならない」という異常なまでの重圧すらも、彼はどこかのタイミングで完全に手放してしまうのでしょう。

残るのは、「ただ野球が好きだから、ワクワクするからやる」という、究極に純粋で無邪気なエネルギーだけです。
彼がこれまでの野球界の「常識」をいとも簡単に覆すことができるのは、彼自身の魂が常にこの「0(ゼロ)」の地点、つまり「野球の歴史の重さ」を背負っていないからです。プレッシャーから完全に解放され、まるで初めてグローブを買ってもらった野球少年のように、ただ目の前の白球を追いかけることを心から楽しむ。
そんな悟りの境地とも言える、軽やかで最強の「究極の自由」を手に入れる未来が、タロットの神様によってハッキリと示されています。

まとめ:地道な努力が「究極の自由」を連れてくる 完全ランダム引きで展開した今回のリーディング、いかがだったでしょうか。

地道で泥臭い努力を延々と積み重ねた過去(ペンタクルのナイト)があり、均衡を壊してでも新しい世界を直視する現在(ソードの2の逆位置)を経て、最終的にはすべての重圧から解放されて「ただ野球を楽しむ少年」へと回帰していく(愚者)。

大谷翔平選手という一人の青年の魂の美しさが際立つ、本当に素晴らしいストーリーが浮かび上がってきました。これだから、タロットの導きは恐ろしく、そして面白いのです。

長年、物語を綴る仕事を通じてさまざまな人生のシナリオに触れてきましたが、「ペンタクルのナイト」のように誰よりも自分を律して最高の努力をした者だけが、最後に「愚者」のような重力のない本当の自由を手に入れることができるのだと、カードが教えてくれたような気がします。

大谷選手がこれから見せてくれる「枠にとらわれないワクワクするような冒険」を、一人のファンとして、これからも全力で応援していきたいですね!

次回の「有名人を占ってみた!」も、どうぞお楽しみに!

星宮りょう