こんにちは!星宮りょうです。
いつもコラムを開いてくださり、本当にありがとうございます。
タロットカードというと、どこかミステリアスで、特別な霊感を持った占い師だけが扱うもの……という少し近寄りがたいイメージがあるかもしれません。しかし最近では、もっとカジュアルに、自分自身の心と深く対話するための「セルフケアツール」や「マインドフルネスの道具」として、タロットを日常的に愛好する人が世界中で急増しています。
そして、そのブームを牽引しているのが、第一線で活躍するハリウッドスターやトップミュージシャンたちなのです。
華やかなスポットライトを浴びて世界中から賞賛される一方で、彼ら彼女らは常にすさまじいプレッシャーやパパラッチの視線、そして孤独なストレスに晒されています。そんな中で、自分の「本当の心の声」を見失わず、しっかりと地に足をつける(グラウンディングする)ための頼もしい相棒として、タロットカードを活用しているのです。
今回は、タロットカードを愛好していることで知られる著名人の中から、確かなエピソードと実績を持つ3人のトップスター&アーティストの「タロットライフ」をご紹介しましょう。
1.アニャ・テイラー=ジョイ ── パーティーの主役になる「コミュニケーション・タロット」
Netflixの大ヒットドラマ『クイーンズ・ギャンビット』や、映画『マッドマックス:フュリオサ』での強烈な存在感が記憶に新しい、今最もハリウッドで輝いている女優の一人、アニャ・テイラー=ジョイ。
ミステリアスでどこか浮世離れしたオーラを持つ彼女ですが、実は大のタロット愛好家として知られています。
有名ファッション誌のイギリス版『VOGUE』で、セレブが自分のバッグの中身を紹介する人気動画企画「In The Bag」に登場した際のこと。彼女は巨大なクリスタルのコレクションと共に、美しい箱に入った愛用の「タロットカード」をバッグの中から取り出して見せました。
自身を「とてもスピリチュアルな人間」と語る彼女は、このタロットカードやクリスタルを、どこへ行くにもお守りのように持ち歩いているそうです。
アニャのタロットとの付き合い方がとても素敵なのは、それが「人とのコミュニケーションツール」として大活躍しているという点です。
彼女はインタビューの中で、「パーティーに行くと、よくタロットカードを取り出して、周りの人たちをリーディングしてあげるの」と笑顔で語っています。
タロットはあっという間に人と人の距離を縮めてくれます。華やかなパーティーの場であっても、初対面の人ばかりで少し緊張するような場面であっても、タロットカードが1デッキあるだけで場の空気が和み、心を開いて本音で語り合えるようになる。ハリウッドのトップ女優であっても、タロットが人と人を結びつける「最強のアイスブレイク」として機能しているなんて、とてもワクワクするエピソードですよね。
2.ホールジー(Halsey) ── 魂の叫びをアートに変える「インスピレーション・タロット」
音楽界からも、熱狂的なタロット愛好家をご紹介しましょう。圧倒的な歌唱力と独創的な世界観で、ビルボードチャートの常連となっている世界的ポップアイコン、ホールジーです。
ミュージシャンやアーティストにとって、「自分の奥底にある無意識の感情」にアクセスすることは、素晴らしい作品を生み出すための生命線です。彼女にとってタロットカードは、頭で考える思考の枠を外し、魂の深い部分からインスピレーションを汲み上げるための「創造の泉」のような役割を果たしています。
そのタロットへの愛は筋金入りで、自身のアルバム『Hopeless Fountain Kingdom』をリリースした際には、なんとそのアルバムの楽曲たちをモチーフにした「オリジナルのタロットカード」のイラストを公式に発注して制作したほどです。楽曲の世界観とタロットの象徴的なイメージを見事にリンクさせ、自身のドロドロとした感情や美しい願いを、アートとして客観的に表現しました。
タロットを通じて得た深い気づきが、彼女のあの魂を揺さぶるようなパワフルな楽曲へと昇華されていると思うと、音楽を聴く時の味わいもまた一段と深くなりますね。
3.レイチェル・トゥルー(Rachel True) ── 人生に寄り添い、自らデッキを生み出す「探求のタロット」
最後にご紹介するのは、90年代のオカルト映画の金字塔『ザ・クラフト』での魔女役で一躍有名になった女優、レイチェル・トゥルーです。映画の中だけでなく、彼女自身も幼い頃からタロットに触れてきた生粋のタロットリーダー(読み手)です。
彼女はハリウッドでオーディションを受け、激しい競争の中で思い悩んでいた時期に、改めてタロットの深い象徴世界を徹底的に学び直したそうです。そうしてスピリチュアルな探求と地に足のついた自己分析を行った結果、見事に『ザ・クラフト』のメインキャストの座を射止めました。
そんなレイチェルのタロット愛は、「ただカードを読む」という次元にとどまりません。彼女は長年のタロット経験と直感的なリーディングの手法を詰め込んだ、自身のオリジナルタロットデッキと解説本『True Heart Intuitive Tarot』を実際に出版してしまったのです。
華やかな芸能界の荒波の中で、他人の評価に振り回されることなく「自分の本当の心(True Heart)」と繋がるために、タロットを生涯の相棒として愛し抜いている彼女の姿は、タロットが単なる占いではなく、自分自身を深く知るための「美しい鏡」であることを教えてくれます。
セレブたちが教えてくれる、タロットの自由な楽しみ方 パーティーで友人と盛り上がるためのアニャ。 創作のインスピレーションの源にするホールジー。 自己探求の末に独自のデッキまで生み出したレイチェル。
この3人のトップスター&アーティストの魅力的なエピソードから分かるのは、タロットカードには「絶対にこう使わなければならない」という堅苦しいルールなどない、ということです。
ただ未来を当てるための怪しい道具ではなく、ある時は最高に盛り上がる話し相手になり、ある時は芸術のミューズに、そしてある時は優秀なカウンセラーになってくれる。それこそが、何百年もの間、世界中の人々を魅了してやまないタロットの本当の魔法なのです。
長年、さまざまな文章を綴り、物語の世界と深く向き合ってきた私から見ても、タロットカードは78枚の絵柄を通じて、あなただけの「人生の物語」を紐解いてくれる、この世界で最も美しいツールのひとつだと確信しています。
彼女たちのように、あなたもお気に入りのタロットカードを、そっとバッグの底に忍ばせてみてはいかがでしょうか?
ふとした瞬間にめくった一枚のカードが、退屈な日常をちょっとだけドラマチックで、驚きに満ちたものに変えてくれるかもしれませんよ。
あなたの毎日が、星の輝きのように美しい発見に満ちたものでありますように。
いつでもここから、あなたの豊かな人生を応援していますね。
星宮りょう