こんにちは!星宮りょうです。いつもコラムを読んでくださり、ありがとうございます。
タロットカードの背骨でもある「カバラ(生命の樹)」の視点から、この「運命の人」というロマンチックな謎を紐解いてみたいと思います。
ひとつの光から分かれた、私たちの魂
すべての魂が溶け合う源
分離
「あなた」と「あの人」
カバラの神秘思想では、私たち人間の魂はすべて、もともとは生命の樹の頂点「ケテル(王冠)」という同じ「ひとつの光」の中に溶け合っていたと考えられています。
しかし、魂がこの現実世界(生命の樹の一番下にあるマルクート)に生まれてくる過程で、光はいくつもの枝分かれを繰り返し、それぞれが違う個性を持った「あなた」や「あの人」という個別の存在になりました。
私たちがふとした瞬間に感じる、説明のつかない孤独感や、「誰かと深く繋がりたい」という切実な願い——それは、私たちがもともと「ひとつ」であった記憶を、魂の奥底でうっすらと覚えているからなのかもしれません。
魂が惹かれ合うのは「元の光に戻るための引力」
では、私たちが誰かにどうしようもなく惹かれて恋に落ちる時、魂では何が起きているのでしょうか。カバラの視点から見ると、それは単なる偶然やDNAの相性だけではありません。
別々の存在として現実世界に降り立った魂同士が、「あ、あなたと一緒にいると、元のひとつの光に近づける気がする」「あなたとなら、一緒に生命の樹を登って、もっと高いステージへ成長していける」と、お互いを認識し合うサイン——それが恋に落ちる瞬間なのです。
自分にはないものを持っている相手に強烈に惹かれたり、逆に初めて会ったのにまるでずっと昔から知っていたかのような安心感を抱いたり。それは、分離してしまった魂のピースが、ピタリとパズルを合わせるように、再び完全な光に戻ろうとする「魂の引力」だと言えます。
VI — 恋人たち
カップの2
XVII — 星
カップの10
運命は「決まっている」のではなく「選んで育てる」もの
「運命の人」というのは、生まれた時から名前や顔が決定されている絶対的な存在というよりも——。出会った相手と、喜びも悲しみも分かち合い、時にはぶつかり合いながら、お互いの魂を磨き上げていく。その過程を通して、少しずつ「かけがえのない運命の人に育てていく」ものなのだと、私は信じています。
もし今、あなたが特定の誰かに強く心惹かれているなら——その直感を信じてあげてください。
「この人といると、なんだか自分がもっと素敵な人間になれる気がする」「理由はわからないけれど、心がホッと温かくなる」
その小さな感覚こそが、生命の樹が教えてくれる、魂の正解ルートです。タロットカードは、そんなあなたの魂の引力を可視化し、迷った時の優しい道しるべになってくれます。あなたの人生という美しい物語の中で、魂が響き合うような素敵な出会いと、温かい愛が育ちますように。